Finn Juhl Diplomat chair
年もおしせまり、何かと忙しい頃となりました。
今回のご依頼は、フィンユールによってデザインされた、
通称ディプロマットチェアです。
木部には” カド / CADO “社の刻印が入っていました。
CADOはかつて存在した、デンマークの家具メーカーです。
各国のデンマーク大使館の為に作られた格調高い椅子が、
今回のご依頼になります。
いつも通り、全ての資材を取り外していきます。
いつもと違うのは、何だか秘密めいたものを、
探る楽しさをいつも以上に感じさせてくれる椅子でした。
バネで支える構造は、クッション性を高め、
とても座りやすい構造になっていました。
お客さんと何度かクッション材について相談したものを
接着していきます。
適度な弾力を持っているものをチョイスしましたので、
随分と座り心地も変わりました。
今回の張り地は、人工スエードです。
手触りが滑らかで、心地よい物をチョイスしました。
3色を2脚ずつ張って欲しいとのこと。
こちらも、面白くなってきました。
試し縫いをした後、本縫いへ。
生地を本体へ入れ込み、取り付けて完成です。
背もたれが僅かなしなりを持っているので
体重をかけても、ストレスをが掛かりにくい構造になっています。
以下、お客様宅のお写真です。
とても素敵なお家に、「これからの生活が
もっと楽しくなりそう」と喜んでいただけました。
ご依頼、ありがとうございました。