バッファロー革のアームチェア
今回は、翼のように湾曲したアンティークなアームチェアのご紹介です。
ゆめおり椅子がスタートしてから、間もなくの頃お越しいただきました。
革が破れて汚くなってきたので、張り替えたいとのご要望。
聞けば、想いのあるアームチェア。
再び、座って使いたいとのことでした。
一番お時間を割いたのが、張り地選び。
悩ましくも、とても楽しいものです。
今回は、本革で張り替えたいとのこと。
問題は、革の色味でした。
お客様と、何回も打ち合わせを重ねました。
そして、ようやく納得する革に出会えました。
それが、バッファロー革でした。
この色味の経年変化が、お客様のご要望と合致しました。
決まってから、作業に取り掛かります。
アームチェアは、フレームだけにしていきます。
単鋲仕様でしたので、一つ一つ取り外していくのは、とても時間が掛かります。
中身のクッション材の仕様は、気持ちの良く支えてくれること。
こちらを満たすように、クッション材をチョイス。
幾層にもしながら、高さをや張り加減を考えていきます。
ここから、革を裁断し張っていきます。
張る作業は、単鋲作業と同時に行います。
コツコツと、確実に、同じペースで
張っていきます。
単鋲は、味わい深くて好きです。
張った人の、息遣いがよく伝わります。
お客様も、見違えるように変わったと
とても喜んでおられました。
気になっていた座り心地も、大満足とのこと。
たくさんお話しを重ねて、想いの深い1脚となりました。
ご依頼、ありがとうございました。