椅子張り事例

バッファロー革のアームチェア

今回は、翼のように湾曲したアンティークなアームチェアのご紹介です。

アームチェア1_張り替え前

ゆめおり椅子がスタートしてから、間もなくの頃お越しいただきました。

革が破れて汚くなってきたので、張り替えたいとのご要望。

聞けば、想いのあるアームチェア。

再び、座って使いたいとのことでした。

一番お時間を割いたのが、張り地選び。

悩ましくも、とても楽しいものです。

今回は、本革で張り替えたいとのこと。

問題は、革の色味でした。

お客様と、何回も打ち合わせを重ねました。

そして、ようやく納得する革に出会えました。

それが、バッファロー革でした。

この色味の経年変化が、お客様のご要望と合致しました。

決まってから、作業に取り掛かります。

アームチェアは、フレームだけにしていきます。

アームチェア剥がし

単鋲仕様でしたので、一つ一つ取り外していくのは、とても時間が掛かります。

中身のクッション材の仕様は、気持ちの良く支えてくれること。

こちらを満たすように、クッション材をチョイス。

アームチェアクッション材

幾層にもしながら、高さをや張り加減を考えていきます。

ここから、革を裁断し張っていきます。

アームチェア_単鋲仕上げ

張る作業は、単鋲作業と同時に行います。

コツコツと、確実に、同じペースで

張っていきます。

張り替え後_アームチェア

単鋲は、味わい深くて好きです。

張った人の、息遣いがよく伝わります。

アームチェア_斜めから

お客様も、見違えるように変わったと

とても喜んでおられました。

気になっていた座り心地も、大満足とのこと。

たくさんお話しを重ねて、想いの深い1脚となりました。

 

ご依頼、ありがとうございました。