HIDA WINDSチェア
梅雨はどこえやら、むしむしとした日がつづきます。
どうか皆さま、お体を大切に
お元気でお過ごしくださいね。
さて、今回の張り替えのご依頼は
飛騨産業さんのWINDSチェアの張り替えのご依頼です。
座面には合成皮革が張られており
かなりの年月が経っている感じがあります。
座面の後ろと側面には、亀甲鋲がアクセントに。
いつも通りに、一つずつ取り外していきます。
取り外していくと、座面がバラバラになっていました。
経年とともに、接着剤の効力が弱くなったのですね。
修理を施し、クッション材をのせていきます。
今回は、お任せされましたので、
厚すぎず薄すぎず、頃合いをチョイス。
選んだ張り地が、モスグリーンの合成皮革でしたので
ラインが見えやすいように配慮しました。
本体に直接張り込んでいきます。
「シワがなくなりますように」と念じながら張ります。
不思議と思いは伝わるようで、椅子も応えてくれます。
座面奥は、同様に亀甲鋲を
側面には真鍮釘を3連打ち、アクセントにしました。
今回底面は、本革を薄く削りテープ状にしたものを周囲に巻き
ステープル(ホッチキス芯の大きいもの)を隠す目隠しにしました。
見違えるようになったとお客様。
その喜ぶ顔見たさに、日々向き合っています。
ご依頼いただきまして、ありがとうございました。