秋の新作生地 その1
こんにちは。京都下鴨で椅子の張り替え店をやっている”ゆめおり椅子”の川崎です。
例年6月に生地屋さんへ新作生地の打ち合わせに出かけています。
海外の新作生地が3月に発表され、国内に入ってきて落ち着く頃だと思っています。
海外の椅子生地を眺めながらトレンドや傾向を聞いていきます。
時に気に入った生地を購入しながら、
情報を仕入れることでアップデートしていく感じになります。
今回はOLTAS(オルタス)の白田雄介さんについてです。
初めて白田さんを知ったのは、今年4月にInstagramへメッセージを頂いた時でした。
ヴァージンウールを使用した椅子生地(NORDノルドシリーズ)
リサイクルウールを使用した椅子生地(FLIKフリックシリーズ)
どちらも原料からオリジナルで紡績、撚り、織り、仕上げ加工まで全て日本国内で生産しているとのことに
とても関心を持ったことを覚えています。
すぐにサンプルを送って頂き、色や手触り感、厚みなど、
気になるところを質問攻めにしたやりとりが続きました(笑)
もうこの椅子生地の虜でした!
実はサンプル生地を持って、工房に遊びに来てくれました。
メールのやり取りから、シュッとした男性像を勝手にイメージしていました。
初めて会った白田さんは想像していたよりはるかに逞しく、
スーツ姿ではなくラフなシャツとパンツを履いており、かなり驚きました。
今年40代後半になられますが、もう20年も前からアパレル関係におり、
繊維のこと業界のことを網羅されているので、豊富な経験をお持ちの方でした。
白田さんは北欧家具やファブリックに非常に詳しく、
随所にORTASの生地にも盛り込まれています。
次回以降紹介するションヘル織機から織られる生地は、
非常に味のある風合いを長く楽しめる生地だと思います。
そういった点も、私がOLTASのファンである理由です。
思い切って工場見学をしたいと申し出た時も、快く受け入れてくれました。